教員の土田です。
2023年11月12日(日)に「文化情報工学を学ぶ 〜テクノロジーと共創するアート・エンタテインメント〜」という題目で模擬講義を行いました。
“講義内容の紹介:この模擬授業では、新設学科「文化情報工学科」の魅力や特色を紹介していきます。文化情報工学とは何か、その基本的な概要から、学科で扱われる具体的な授業内容の一部を紹介します。どのような知識・技術が獲得できるのか、実感していただける内容かと思います。また、文化情報工学の視点から、テクノロジーがどのようにアートとエンタテインメントの世界と交差し、新しい表現方法や体験を生み出しているのかを具体的な研究や事例を交えながら解説していきます。”
途中音声がうまく流れなかったので、ここに研究室紹介動画を貼っておこう。
学部長の大瀧先生とのオープンディスカッションもありました。いろいろ聞いてみようかなと質問考えていたのですが、わりと大瀧先生からの質問に答えているだけであっという間に時間が経ちました笑
あまり対談形式は経験ないのですが、1時間くらいは全然喋り続けられそうだなと感じました。
確か最初の質問は、工学的な評価(客観的なもの)と比べると、アートやエンタテインメントの良し悪しの評価(どちらかというと主観的なもの)って難しくない?といったような質問で、それに対して時代や地域で評価軸は変わっていくし、オリンピックやRedbull主催イベントなど、主催者側の意図によっても評価軸は変わっていくのだけど、そのような評価軸を適切に捉えていくその過程自体が、人類の文化的な遺産にもなるし、人の理解にも繋がっていくと思う、といったような話をしたように思います。
また、カラオケの評価システムのように、必ずしも得点が高いからといって上手いわけではない話があるが、そのような歌のうまさを適切に捉えるような研究はされているのか、といった話が出てきたので、自分がわかる範囲で研究の例を提示しつつ、進んでいるといった話をしたかと思います。
あと、ダンスの評価について、どこまでカスタマイズすべきなのか、また現実的にどこまで可能なのか?といった質問もありました。そのあたりはChatGPTのようなイメージで、ダンスの基礎的な評価モデルがあれば、必要に応じて容易にカスタマイズ可能なではないかといった話をしました。
他には、医療の話やマイノリティの話が話題に出たので、そのあたりに関連している現在進行中の研究プロジェクトの紹介や、そういったフィールドに切り込んでいってデータを取得していくことも重要であり、フィールドの方々とのコミュニケーションをうまく取っていくことが特にすごくすごく重要だという話をしました。
今後も文化情報工学科や人間環境工学科の先生方と議論を深めつつ、共創工学についての自分の考えを確立していければと思います。
余談ですが、模擬講義終了後は、友人研究者の吉田しげおとその娘さんと、私と妻と子供の5名で舞踊学科のダンスパフォーマンスを見にいくなどして、徽音祭を楽しみました。
徽音祭は来場者の年齢層も広く、ピースフルな雰囲気でとても良かったです。
来年は家族でじっくり周れればと思いました。