第01回 「ガイダンス」

本授業の目的、全体構成、評価方法を説明するとともに、「生活世界の安全保障」という視点から、AIや情報技術が私たちの日常・価値観・判断にどのように関与しているのかを概観する。

第02回 「VRと社会」

VRを没入的な体験技術として捉えるだけでなく、感覚・身体・行為を設計する技術として位置づけ、VRが共感、規範意識、社会的理解の形成に与える影響について考察する。

第03回 「AIと発達障害」

発達障害を「能力の欠如」ではなく社会との関係の中で生じる問題として捉え、AIによる支援技術や可視化の事例を通して、合理的配慮と包摂的な社会設計について考える。

第04回 「AIとジャーナリズム」

自動生成記事やフェイクニュースを手がかりに、ニュースの信頼性、価値判断、編集権限がAIによってどのように変容しているのかを検討する。

第05回 「AIと労働市場」

自動化やアルゴリズム管理を通して、AIが労働の評価、管理、分配に与える影響を整理し、仕事と人間の関係がどのように再編されつつあるかを考察する。

第06回 「AIと民主主義」

世論形成、推薦、ナッジ、ディープフェイクなどを事例に、AIが意思決定や政治参加に及ぼす影響を検討し、民主主義の前提条件がどのように揺らいでいるのかを考える。

第07回 「AIと五感」

視覚・聴覚・嗅覚などの感覚とAI技術の関係を取り上げ、デジタル嗅覚や推薦システムを例に、感覚がどのようにデータ化・操作されているのかを考察する。

第08回 「招待講演」

外部講師による講演を通して、AIや情報社会に関する専門的・実践的な視点に触れ、授業内容を多角的に捉える。

第09回 「AIと歴史証言」

ホロコースト証言のアーカイブや対話型AIを事例に、AIが「証言」や「記憶」をどのように保存・再構成し得るのか、またその倫理的・社会的課題について検討する。

第10回 「ALH1(自発的な学習時間枠)」

第2〜7回の講義に関連する論文やニュースを調査し、AIが社会に及ぼす影響を複数の視点から整理する。

第11回 「AIとフェミニズム」

ジェンダーバイアス、データの偏り、不可視化された労働を手がかりに、フェミニズムの視点からAIと権力、統治、社会的不平等の関係を考察する。

第12回 「生成AIとリスク −AIの成り立ち−」

生成AIが従来のソフトウェアと異なる帰納的アプローチで開発されている点に着目し、その構造的特性がどのようなリスクを生み出すのかを理解する。

第13回 「生成AIとリスク −分類−」

生成AIに関わるリスクを、合法性と社会的受容性、開発者・導入者・利用者の役割と責任といった観点から分類し、問題構造を整理する。

第14回 「AIと知能」

身体性、脳、AGIをめぐる議論を通して、人間の知能と人工知能を比較し、「知能とは何か」「どこまで機械に委ねられるのか」という根本的な問いを考察する。

第15回 「ALH2(自発的な学習時間枠)」

第8〜14回の講義内容からテーマを選択し、特定分野におけるAIリスクを分析し、独自の視点から提案を行う。

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