「デザイン思考(Design Thinking)」とは?

デザイン思考は、ユーザーの視点を大切にしながら(共感)、課題を発見し(問題定義)、アイデアを生み出し(アイデア創造)、試作(プロトタイプ)と検証(テスト)を繰り返すことで、新しい価値や解決策を生み出す思考ツールです。
共創工学部ではこのデザイン思考を通じて、人・文化・環境・技術をつなぐ新たな視点や方法を、文化情報工学科・人間環境工学科それぞれの立場から実践的に学んでいます。

「ロジックモデル(Logic Model)」とは?

ロジックモデルは、「目指すゴール」に向かって、今できること(活動)や必要な資源(インプット)、*どロジックモデルは、「目指すゴール」に向けて、今できること(活動)や必要な資源(インプット)、そして「どんな変化を起こしたいか(成果)」などを整理して考えるフレームワークです。
いわば、アイデアを「実現可能な計画」へと落とし込むための設計図のようなもの。

たとえば「食堂での満足度を上げたい!」というゴールに対して、

  • 必要な資源は?(人・時間・お金・協力など)
  • どんな活動が必要?(観察、インタビュー、改善策の実施など)
  • どんな変化を目指す?(利用者の満足感、回転率の向上など)

といった要素を「見える化」することで、プロジェクトの目的や道筋が明確になり、より現実的で効果的な提案へとつながります。

共創工学部では、このロジックモデルをデザイン思考と組み合わせることで、「つくって終わり」ではなく、「社会に届く提案とは何か?」を深く考え、形にしていきます。

講義風景

講義は、以下の流れに沿って進めています。
第1〜4回では、デザイン思考の基礎とその全体像を学び、そこから実践ステージへと進みます。
第5〜8回では、インサイトの発散・収束や、実装アイデアの発散・収束といったプロセスを通じて、着実に課題への理解と解決策の構築を深めていきます。
そして第9〜12回では、実際の現場に設置するプロトタイプを制作し、7月8日〜28日の約3週間にわたって学内に展開しています。

  • 第01回(04/14) 本授業の概要説明
  • 第02回(04/21) デザイン思考のグループワークを行う(1/3) [by 最上元樹さん]
  • 第03回(04/22) デザイン思考のグループワークを行う(2/3) [by 最上元樹さん]
  • 第04回(05/12) デザイン思考のグループワークを行う(3/3) [by 最上元樹さん]
  • 第05回(05/19) 日記調査共有/インタビュー調査設計
  • 第06回(05/26) インサイトの抽出
  • 第07回(06/02) 問いの設定
  • 第08回(06/09) アイデアの創出
  • 第09回(06/16) プロトタイピング(1/3)
  • 第10回(06/23) プロトタイピング(2/3)
  • 第11回(06/30) プロトタイピング(3/3)+ 特別講義 [by 門村亜珠沙さん]
  • 第12回(07/07) ポスタースライド発表会
  • 第13回(07/14) ロジックモデルの基本的な考えを理解する+プロトタイプの修正対応
  • 第14回(07/22) ロジックモデルを使ってみる [with 最上元樹さん]
  • 第15回(07/28) 最終発表

講義の様子についてはこちら


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